鑑賞後の濡茶
ここから作中のことごとに触れながら、つまりはネタバレを含んだ感想を書いていきます。
キャラクターと演出面で感じる部分が多かったです。
自分の感想なので雑な文章かもしれませんが、自分の言葉で掘り下げます。
キャラクターを掘り下げる
歌って踊るスーパーアイドル「たべっ子どうぶつ」
お菓子のたべっ子どうぶつを原作とした映画作品、それが『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』である。
この映画の世界での「たべっ子どうぶつ」は世界中で大人気のアイドルという設定。
各キャラは割とステレオタイプに振られていて役割や性格は理解しやすかったように感じた。
ライオンは百獣の王でリーダー格、ゾウは大きくて優しい、カバは走ると速い、ひよこは赤ちゃん…といったように。
そんな「たべっ子どうぶつ」の面々から濡的お気に入りキャラを掘り下げてみる。
らいおんくん と ぺがさすちゃん
らいおんくん役の松田元太さんも然ることながら、ぺがさすちゃん役として髙石あかりさんを充てたキャスティングが完全にハマってた。彼女の演技が歌がずば抜けていた。
らいおんくんの「らいおんくん個人としての性格」と「リーダーとしての風格」に葛藤する描写は自分に刺さるものがあった。
『百獣の王』として彼が周囲から評される一方で、『自分自身は王様じゃない』と弱音を吐くシーンがリアル。まあ個人と仕事、オンとオフってのは切り分けたいよね。両方が同一であるべきなのが理想かもしれないけど、私も同じ気持ち。大人って嫌だな。
ペガサスは空想上の生物。たべっ子どうぶつのパッケージにもビスケットにも存在しない。
それを言わば、夢の存在、人気ナンバーワンアイドルといった具合に落とし込んだのかな。
ねこちゃん
クーデレ、ジト目、猫かぶり、水瀬いのり、以上。
挿入歌の “Cute Battle” が曲も映像もただ可愛いだけで良かった。
Spotifyでサントラ配信してるけど、アーティスト名にCVを含めないのが強気すぎる。
人間と最凶のわたあめ軍団
マッカロン教授
「最初のインタビューシーンで出て終わりかな、大塚明夫だしな」
なんて勝手に思ってたら再登場。
最後の最後までガッツリ関わってきた。
悲しい過去を告白するシーンは明夫さん渾身の台詞すぎて普通に泣いた。
ペロ
食育の鑑。
ゴッチャン
善良な心を持った邪悪の存在、邪悪な心を持った善良な存在、どちらが彼にふさわしいのだろうか。
演出を掘り下げる
物語類型
前半は正直ダレ気味だけど、物語やキャラクターを理解するうえでは外せない内容としてよくまとまっていた。
中盤はお姫様さらわれ系、後半は胸熱、伏線回収の連鎖。
テンポよく展開して最後まで飽きることなく見ることができた。
どういった作戦でぺがさすちゃんを救おうか、という皆でなにかを考えるシーンに自分もワクワクしていた。そりゃお姫様さらわれ系ストーリーがこの現代まで生き残って、ピーチ姫も苦労するわけだと変に納得してしまった。
物語の最終盤はひよこちゃんのフェニックス覚醒が激アツ。
ひよこは赤ちゃん、成長したらニワトリになる…といったキャラ設定もとい共通認識や固定観念というものをぶっ壊してきた。最高。
BIG BROTHER IS WATCHING YOU
キングゴットンの表情やキャラ設定も相まってビッグブラザー、ムッソリーニ、スターリンといったものを連想してしまった。
他にもパロディ要素 (or 私自身がパロディと勝手に思い込んでいる要素) はいっぱい。
ただ、多すぎて下品な感じとまではいかないで上品な具合に収まっていた。
あくまで私自身の物差しの上で。…それってあなたの感想ですよね。
カメオ出演しているうまえもんの声はクレジットでは?表記。
4語くらいしか喋ってないけど、どう聞いても?の声なんだよな。そりゃ?表記になるわ。
オカシーズと人間
オカシーズ…もともとはお菓子。たべっ子どうぶつたちもゴッチャンもキングゴットンも元々はたべっ子どうぶつ、わたあめといった「お菓子としての存在」だった。
人間…現実世界の人間と同じ。お菓子を食べると笑顔が生まれ、ときにはオカシーズも産まれることがある。
オカシーズは人間なしには産まれない。
お菓子があることで一部の人間はより良い生活を営むことができている。
「わたあめ」の考察
「たべっ子どうぶつ」へのカウンターとして「わたあめ」を選んだのは、これといったブランドがなかったり、祭りの屋台で出会う程度であるため比較的そこまで日常的なお菓子ではないから、配慮せずできるから、ということかな。
わたあめと水が触れると、わたあめは溶けてなくなってしまう。
これは現実世界も映画の世界も同じ。
ここで、人々は水をかけて抵抗しなかったのだろうか、なぜキングゴットンに従う他なかったのか、などと考えるのは無粋なのかもしれない。
ゴッチャンは自分自身の涙で無念ながら一度消えた存在なのがとてもしんどい気持ちにさせられた。
「たべっ子どうぶつ」と食育
本作のテーマ部分だと勝手に思っています。
いただきます
「いただきます」と人間が唱えることでオカシーズはお菓子としての本能が刺激され (?) オカシーズからお菓子へと戻ってしまう。オカシーズである存在が唱えても意味をなさず、お菓子からオカシーズに戻るためには人間に再度食べられる必要がある。ただし、他のものと合わせて食べられるとキメラ化してしまう。
この設定を考えた人がMVPすぎる。神設定オブザイヤー。
自分、柏手を打っていいですか?
この設定があったから、たべっ子どうぶつじゃなきゃダメだった。
いや、たべっ子どうぶつが題材だからこの設定が産まれたのだろうか。
たべっ子どうぶつとは?
ここでお菓子のたべっ子どうぶつとはどのようなお菓子かを振り返る。
映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』|絶賛モフモフ公開中! / https://tabekko-movie.com/
1978年の発売開始より長らく愛され続ける国民的おかし「たべっ子どうぶつ」。さまざまな動物をかたどったビスケットにその動物の英語名がアルファベットで記され、「おいしく、楽しく、食べて学ぶ」をテーマに、日本はもとより世界20カ国以上で販売されるギンビス社のロングセラー商品です。
楽しく英語を学べる、おいしくてかわいい、ロングセラーの親子のコミュニケーションビスケット!
たべっ子どうぶつ | お菓子に夢を!株式会社ギンビス / https://ginbis.co.jp/product/tabekkodobutsu
動物の絵柄と形は、哺乳類と鳥類、亀から成り立っており、その動物名の英語名が大文字で、片面(焼き目が付いた表面)にプリントされている
たべっ子どうぶつ – Wikipedia / https://ja.wikipedia.org/wiki/たべっ子どうぶつ
食育。
たとえ割れてバラバラになっても、動物の形や文字がわかれば元の組み合わせへ復元できる。
ペロが勉強したことで、キメラ化させることなく食べることができた。オカシーズに戻ることができた。
ギンビスのメッセージ、ここに極まれりな設定と演出。
…マッカロン教授が割るだけでなく、足で踏み潰すまでするほどの悪人じゃなくてよかったね。
総評
いい意味で期待を裏切られた。予想よりはるかにいい映像作品だった。
制作はマーザ・アニメーションプラネット。動物たちのうぶ毛までこだわりを感じた。
ただ、これでたべっ子どうぶつの映画が次も出たらちょっとモヤモヤかも。
コケることの心配、特に今作を超えるストーリー、舞台設定ができるのか。
反面、観たい気持ちももちろんある。
俗に世間はこれを面倒くさいオタクという。
おわりに
来週は名古屋に行きます。
ぬれちゃ🍵
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